もしも…、で始まる問いには、決して答えないほうがいい。


もしも…、で始まる問いには、
決して答えないほうがいい。

(英語)

Never answer a hypothetical question.

(モシェ・アレンズ)

そんなことを言っていたら、
心理テストなんかに答えたらダメなの?
なんて、真面目な質問も出てきそうですが、
多分、こういうことだと思う。

自分の口から、
もしも…という言葉が出てくる時、
それは言い訳になりやすい。

「もしも、お金がたまったら、
 ○○に行くよ。(△△するよ。)」
というような感じ。

「○○に行くために、(△△するために)
 実際にお金がたまりつつある。」
という意味合いが含まれているのなら、
かまわないが…。

できたらいいなぁ程度のことなら、
多分、お金はたまらないだろうし、
その目標も、いつまでも果たせない。

もう1つ。誰かに、
もしも…と問われる時は、
試されている場合が多い。

もしも、自分が戦争に行くことになったら…
もしも、食べるものが何もなくなったら…
もしも、自分の家族が脳死になったら…

そんな極限の状態の心境を、
今すぐ答えられるわけがない。

確かに考えなくては
いけないことかもしれないが、
正解は「分からない」かもしれない。

「もしも…、で始まる問いには、
 決して答えないほうがいい。」
この言葉を言ったモシェ・アレンズ氏は、
1990〜1992年のイスラエル国防相であった。
治安の不安定な国においては、
多分、「もしも」と尋ねられるまでもなく、
現実の問題、事故に即対応していかなくては
いけない状態にあっただろう。とすれば、
この言葉が出てくる背景も分かるような気がする。

「もしも」なんて仮説の問いに
暇をつぶせるだけの時間があるとすれば、
多分、それは平和なこと。

そして、その平和さのゆえに、
手に入れそこなっているもの、
失っているものがあるかもしれない。

今日から、
「もしも」という言葉が出てきたら、
いろいろ考えるチャンスがありそうです。

今日のコラムは「一緒にいる時間」です。

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