癌だと告知されたときから…


癌だと告知されたときから
誤診だとわかった
そのときまでの一週間、
私はトコトン考えた。

俺の人生って、
いったい何だったのだろう、と。

(働くことがイヤな人のための本、
 中島義道)

これに似たような経験、ありますか?

私、去年の健康診断でさせて頂きました。
胃カメラが苦しいからと言って、
バリウムを飲む方を選んだのです。

それを選択したからと言って、
面白いものでもありませんでしたが、
無事に診断を終えました。

1週間後くらいに、
結果が郵送されてきた時、
ビックリする光景を目にしました。
結果文書にある「胃」のイラストに、
ボールペンでポツポツと小さい○が
たくさん書いてあるのです。

「ポリープ多発、精密検査要。
 予約の電話をください。」

ああ、俺の人生も終わりか…
真剣にそう思いました。

予約の電話を入れると、
担当者の方の対応も素早く、
あまりにも早い予約が取れたので、
「よっぽどなのかなぁ」なんて、
また心配がふくらみ…

たしかに、人生を考えました。
子供たちに、奥さまに、
両親、祖父母、弟に、
できる限りのことをしたものか。
頭のなかで、何度も問いが巡ります。

しばらくして、開き直りましたけどね。

ただ、1つだけ満足しているものを
見つけられました。仕事です。
この「いい言葉ねっと」サイトも含め、
自分の仕事が、自分の生まれてきた使命に
限りなく近づいているような実感は、
たしかに持てたんです。

これは、幸せなことでした。

いよいよ、精密検査の日。
イヤな胃カメラも、
死ぬことに比べれば、また、
白黒ハッキリさせるためと思えば、
苦しみも少なく、難なく飲めました。

そして、緊張して、
お医者さんの向いにすわると、
「はい、とてもきれいな胃でした。
 前回は、何か食べ物の残りとか
 だったんでしょう。」
とあっさり。

へ?

バリウム胃カメラ
それぞれ飲む羽目になり、
おまけに、診断料も2回払うことになり、
「来年(もう、今年ですが…)からは、
 最初から胃カメラを飲もう!!」
と堅く決心したのでした。

しかし、あの真剣に考えた日々は、
決してムダではなかったと思いますよ。
なにか人生の本質に近づけたような…

たびたびは遠慮したいですが、
感謝しています、あの時間を。

(参考)
働くことがイヤな人のための本(中島義道)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532163749/ekotoba-22

今日のコラムは、「友達って…」です。

こんな言葉もあります。

どう死ぬかは問題じゃない。/どう生きるかが問題だ。/(英語)/It ma..
http://e-kotoba.net/e-cgi/db.cgi?mode=view&no=6501

きみたち死なない程度に病気しなさい/(生きかた上手、日野原重明)
http://e-kotoba.net/e-cgi/db.cgi?mode=view&no=6239

登山というのは、登るだけではない。/無事に下山するまでが登山なの・.
http://e-kotoba.net/e-cgi/db.cgi?mode=view&no=1455

いい言葉ねっと
http://www.e-kotoba.net/