話してしまったことを、詫びたことは度々あるが、…


話してしまったことを、
詫びたことは度々あるが、

沈黙してしまったことを、
詫びたことは決してない。

(英語)
I often regret that I have spoken;
never that I have been silent.

(パブリリウス・シルス)

口から出てしまった言葉は戻せない。

逃げるわけにもいかず、
ただ責任をとる決心だけするべし。

数々の言葉を、口から、指から、
出している私としては、
そんな心境で、過ごしています。

言葉の力と、言葉の怖さと、
その両面を感じる日々。

私としたことが、先日、
ちょっとウルっときた瞬間が
ありました。

やはり、言葉の力。
同じような言葉を、
別の人から何度も聞いたことは
ありましたが、
絶妙なタイミングと、
こちらの心理状況に
よるところがあったのでしょう。

ある言葉を語りかけられたら、
心が癒され、少しウルっと…。

ちなみに、その言葉を
語りかけた方とは初対面でした。
仮に、その方が、実際は、
とんでもない乱れた人間だとしても、
癒されたりすることもあるかも、
なんて思いました。

その人の良し悪しでなく、
人生のいろんな局面で、
いろんな言葉に出会い、勝手に
癒された気分になっていたとしても、
間違いにはならないでしょう。

映画や本と同じ。
作家や俳優が、現実の世界では、
ドロドロの人間関係に身をおき、
波乱万丈の人生を送っていても、
言葉は伝わってくるのです。
演出などによっても…

言葉は、口から出た瞬間に、
その人の意図が何であれ、
ひとりでに伝染していきます。
良くも悪くも。

話したことも、沈黙したことも、
そういう意味では同じなのでしょう。

そう考えると、
言葉を発する責任はたしかに重いですが、
それほど重く感じる必要もないなぁ、
と感じます。

これからも懲りずに、書いていきます。

(参考)
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今日のコラムは「追い込む文化」です。

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